公差計算ツール
軸用 (Shaft)| 最大許容寸法 (mm) | – |
|---|---|
| 最小許容寸法 (mm) | – |
| 上の許容差 (μm) | – |
| 下の許容差 (μm) | – |
? 使い方のガイド(軸用)
JIS B 0401 (ISO 286) に基づく、シャフト(軸)の「はめあい公差」を算出します。
図面指示値から、加工時の最大・最小許容寸法を確認できます。
STEP 入力手順
-
基準寸法を入力
(例:20.0, 50.0 など) -
公差クラスを選択
(例:h7, g6, m6 など) - 「計算する」をクリック
※ 軸用(小文字)専用です。
穴用(大文字)は穴用ツールをご利用ください。
公差計算ツール
穴用 (Hole)| 最大許容寸法 (mm) | – |
|---|---|
| 最小許容寸法 (mm) | – |
| 上の許容差 (μm) | – |
| 下の許容差 (μm) | – |
? 使い方のガイド(穴用)
JIS B 0401 (ISO 286) に基づく、穴の「はめあい公差」を瞬時に算出します。
図面指示値から、加工時の最大・最小許容寸法を確認できます。
STEP 入力手順
-
基準寸法を入力
(例:20.0, 50.0 など) -
公差クラスを選択
(例:H7, G6, M6 など) - 「計算する」をクリック
※ 穴用(大文字)専用です。
軸用(小文字)は軸用ツールをご利用ください。
穴・軸のはめあい公差(H7/g6等)を正しく使いこなすための実践ガイド
現場で図面を見たとき、寸法に「H7」や「g6」といった記号が付いているのを当たり前のように目にします。上部に設置した計算ツールは、これらの記号から瞬時に最大・最小許容寸法を算出するものですが、加工現場では「計算結果を知ること」と同じくらい、「なぜその寸法になるのか」と「どう加工するか」が重要です。
長年、旋盤を動かしてきた私の経験をもとに、はめあい公差の仕組みから現場でのダブルチェックの重要性まで、深く掘り下げて解説します。
1. この計算式の根拠と仕組み
はめあい公差の計算は、大きく分けて「基準寸法」「基礎となる寸法許容差(位置)」「公差等級(IT公差)」の3つの要素で構成されています。
幾何学的な考え方
はめあいは、穴と軸が組み合わさった際の状態(隙間ができるのか、重なるのか)を制御するためのルールです。この計算ツールでは、JIS規格で定められた数式とテーブルをもとに値を導き出しています。
2. JIS規格などの対応について
日本国内の設計・加工において、はめあいは以下の規格に準拠しています。
・JIS B 0401-1(寸法公差及びはめあいの方式:用語、偏差及び公差の基礎) ・JIS B 0401-2(穴及び軸の公差等級並びに寸法許容差の表)
これらは国際規格であるISO 286と整合性が取られています。
規格表を見る際のアドバイス
規格表には膨大な数の組み合わせが載っていますが、現場で実際に使う「常用するはめあい」は限られています。穴であれば「H7」、軸であれば「h6」「g6」「f7」などが代表的です。 計算ツールを使う際は、まず自分の会社や顧客が「どの組み合わせを標準としているか」を把握しておくことが、規格迷子にならないコツです。
3. 【現場の知恵】加工時のワンポイントアドバイス
ここからは、教科書には載っていない「削り」の現場での実践的なアドバイスです。
仕上げ代の残し方と刃先の摩耗
例えばH7の穴加工をする際、リーマを通す前にどれくらい中ぐりバイトで仕上げ代を残していますか? アルミなら0.1mm程度、ステンレスなら0.2mm〜0.3mm程度など、材質によって「逃げ」や「食いつき」が変わります。 特にチップの刃先が摩耗してくると、設定寸法通りにプログラムを組んでも「穴が小さくなる(軸が太くなる)」現象が起きます。 公差が15ミクロン(0.015mm)しかない場合、刃先の摩耗0.01mmは致命的です。必ず仕上げ加工前に一度計測し、補正値を入力する習慣をつけましょう。
熱膨張を甘く見ない
旋盤加工直後のワークは熱を持っています。 「よし、H7に入ったぞ!」と思って翌朝納品前に測り直すと、公差外になっている。これはベテランでも一度は経験する失敗です。 特にアルミは熱膨張係数が大きいため、加工中の冷却(切削油)を十分に行うか、測定前に冷ます時間を設けることが「プロの仕事」です。

表面粗さとはめあいの関係
公差内に寸法が入っていても、表面がガサガサ(面粗度が悪い)だと、いざ組付けたときに「入らない」ことがあります。 表面の凸凹の「山」の部分が引っかかっている状態です。はめあい指示がある箇所は、寸法の数値だけでなく、表面粗さもセットで管理してください。
4. よくある間違いと注意点:ダブルチェックの鉄則
初心者が陥りやすく、かつ絶対に避けなければならないのが「思い込み」と「入力ミス」による大誤作動です。
端数のある寸法(φ72.35など)での勘違い
現場で最もミスが起きやすいのは、基準寸法が「φ72.35」や「φ48.5」のように、コンマ以下の端数を持っている時です。 JISの公差表は、例えば「50mmを超え、80mm以下」といった寸法区分で公差が決まります。
・φ70であれば「50〜80」の区分だと直感的にわかります。 ・しかし、φ72.35のような中途半端な数字になると、無意識に「70」と読み違えてしまったり、隣の区分と見間違えたりするリスクが跳ね上がります。
こうした端数寸法の時こそ、計算ツールの出番です。ツールは入力された数値を正確に判定し、公差を加味した、実測値を正しい区分から公差を導き出します。自分の目を過信せず、計算結果をしっかり確認しましょう。
数値入力の落とし穴
計算ツールは非常に便利ですが、基準寸法を「10」と打つべきところを「100」と打ち間違えれば、当然出てくる公差域も全く別物になります。 ツールが出した答えを鵜呑みにせず、必ず以下のステップでダブルチェックを行ってください。
- ツールで算出した数値を見る。
- 現場にある「JIS公差表(紙の冊子や下敷きタイプ)」の該当箇所を指差し確認する。
- 二つの数値が一致していることを確認してから、機械のオフセット(補正)を触る。
デジタルツールは「スピードアップ」のために使い、アナログな表は「正確性の担保」のために使う。この使い分けが、不良品を出さない唯一の方法です。
直径と半径の混同
NC旋盤を使用している場合、X軸の補正は「直径指令」であることが多いです。 公差が0.02mm(20ミクロン)の場合、半径方向ではわずか0.01mmしかありません。ツールで出た公差幅をそのまま機械に打ち込む際、それが「直径としての変化量」なのか「半径としての変化量」なのか、今一度頭の中で整理してから実行してください。
まとめ
はめあい公差は、機械部品が正しく機能するための「命」です。 計算ツールを賢く使いつつ、現場では常に「熱」「刃物の状態」「測定の不確かさ」を疑う目を持ってください。最後は自分の手で測り、自分の目で確認する。この泥臭い積み重ねが、信頼される技術者への近道です。
計算結果の確認について
このツールは個人が作成したものです。慎重に作成・テストを行っていますが、予期せぬ不具合や計算ミスが含まれている可能性があります。
実際の作業に使用される際は、必ず電卓等で検算を行ってください。
もし計算結果に明らかな誤りや不具合を見つけた場合は、お手数ですがコメント欄やお問い合わせフォームよりご報告いただけると大変助かります。
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